片頭痛の治療法

私の仕事は鍼灸師という仕事ですが、簡単に言えば「予防医学を広める」というのが仕事の内容です。そのために、身体のケアを伝えたり、自律神経や筋肉、骨格を整えて体の調子を整え気分を整えて患者さんがより良く、楽しく日々を過ごすサポートをしています。

最近、片頭痛でも予防薬というものことが言われ始めたことにうれしく思います。

さて、「片頭痛」ですが、長らく血管拡張説ということが言われています。頭の血管の周りには三叉神経があり、何らかの原因で神経伝達物質のセロトニンが放出されると血管が収縮され、セロトニンが代謝されるとその後反動で血管が拡張し、三叉神経を刺激し痛みが出るというものです。片頭痛による痛みは、ひどい場合には嘔吐や激しい痛みで動けないということがあり、1か月の半分以上も頭痛に悩まされるという方もいます。

片頭痛の治療薬にトリプタン系のお薬があります。これは血管を収縮させる受容体を刺激して炎症物質であるCGRPを抑えるという治療薬です。2000年ごろから発売され、片頭痛治療薬として利用されています。

今回、新しい治療薬では何らかの誘発原因により炎症物質のCGRPが放出され、それが血管拡張を起こしているので、そのCGRPに抗体をくっつけるというものです。これによって片頭痛を予防するというものです。新薬は注射で投与するので将来的には、糖尿病患者のように自己注射が可能になると言われています。頭痛専門医だけが処方でき、処方できるのは従来の治療薬で十分な効果が得られない人に限られると言います。その理由の一つは薬価が4万円と高額であることです。3割負担だと月1万2~3千円といったところでしょうか。

いずれにしても、困っている人に対して痛みが出ないようにするというのはとても良いことです。ただ、片頭痛の原因には、ストレスなどの原因やチョコレートなどの甘い物、睡眠不足といった誘発因子があることを考えると、薬があるからと誘発因子を放置することは、根本解決にはなりません。それらを取り除き、ストレスがあるならストレスを取り除くといったことは大切です。ストレスだけで考えれば、鍼灸で治療することで体を温め肩こり首コリ楽にし心身ともに楽にすることは、薬を使わない唯一の方法と言えるでしょう。

薬だけに頼らず、鍼灸で未病治(病気になる一歩手前で治す)をすることは現代にも通ずる予防医学です。是非、運動や気分転換と一緒に鍼灸のある生活をおくってみて下さいね。