夜尿症

夜尿症症例報告

夜尿症とは

夜尿症とは、5歳以降で1ヶ月に1回以上の夜尿が3ヶ月以上続く状態を指します。夜間睡眠中に無意識に排尿してしまう症状で、抗利尿ホルモンの分泌不足による夜間多尿、膀胱容量の未熟性、覚醒機能の未発達などが複合的に関与して起こります。

多くは成長とともに自然治癒しますが、適切な治療により改善を早めることが期待できます。

夜尿症の特徴

夜尿症は決して珍しい疾患ではありません。5歳で約15-20％（6-7人に1人）、7歳で約10％（10人に1人）、10歳で約5％（20人に1人）、15歳で約1-2％（50-100人に1人）の子どもに見られます。つまり小学1年生のクラスには約3-4人の夜尿症の子どもがいる計算になります。成人になっても約0.5％（200人に1人）に夜尿症が残るとされています。

夜尿症でお悩みなら当院までご相談ください。

夜尿症は子どもの生活の質を著しく低下させ、精神的負荷はいじめ以上とも言われています。自尊心の低下から不登校、学力低下、無気力といった状況を引き起こすことがあります。

また、社会的活動（宿泊行事、友達の家でのお泊り等）への参加が困難になり、人間関係の形成に影響を与える可能性があります。家族にとっても毎晩の後始末によるストレスや疲労が蓄積されます。

夜尿症の原因

開院以来、当院には夜尿症でお困りのお子様と親御様が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、夜尿症の原因はひとつではないということです。

夜尿症の原因として次のものが挙げられます。

夜尿症は複数の要因が複雑に組み合わさって引き起こされる症状です。

これらの原因が引き金となり、夜間の排尿コントロールがうまくいかなくなります。成長とともに各機能が成熟していきますが、個人差があり、適切な治療により成熟を促進することができます。特に自律神経系の調整が重要で、身体全体のバランスを整えることで根本的な改善が期待できます。

お子様一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。夜尿症は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

夜尿症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法・アラーム療法

水中毒や低ナトリウム血症という重篤な副作用のリスクがあり、厳重な水分管理が必要です。夜間の覚醒により睡眠不足になりやすく、家族全体の睡眠が妨げられることがあります。

薬物療法は対症療法にとどまり、根本的な機能の成熟を促進するものではありません。

行動療法・生活指導

水分制限は子どもには困難で、日常生活に大きな制約を与えます。理論的には理解できても実践が困難で、継続的なサポートが不足しがちです。

経過観察は積極的な治療を行わないため、症状の長期化により心理的影響が深刻化するリスクがあります。また、家族のストレスケアが十分に行われないことが多くあります。

夜尿症を改善するために

まずはお子様の夜尿症の状態と原因を明らかにします。現在の自律神経の状況やホルモンバランス、膀胱機能、生活環境を正確に把握しなければ、適切な対応を進めることができないからです。

当院は、カウンセリングと検査で、夜尿症の原因を考え見つけ出します。そして根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持った院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

夜尿症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。お子様の自律神経の状態やホルモンバランス、膀胱機能、便秘の状態まで総合的にチェックしたうえで症状の改善と健やかな成長をサポートします。

薬物治療の副作用が心配な方、自然な方法で改善したい方も安心してご相談ください。

当院で夜尿症が改善する理由

夜尿症の改善には現在の自律神経の状態と筋緊張を正確に把握することが最も重要です。自律神経の調整と自然治癒力の向上が最も重要であり、その理由は夜尿症の多くが自律神経系の未熟さから生じているからです。だからこそ、症状の変化や身体の反応を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。夜尿症は小児の専門家である鍼灸師にお任せください

夜尿症のQ＆A

夜尿症は自然に治りますか？

多くの場合、成長とともに自然に改善します。年間約15％ずつ自然治癒するとされていますが、適切な治療により治癒率を3倍程度高めることができます。

薬を使わない治療法はありますか？

生活習慣の改善、便秘の解消、鍼灸治療、整体などの自然療法があります。薬物療法と比較して副作用のリスクが少なく、体質改善による根本的な解決が期待できます。

夜中に起こしてトイレに連れて行くべきですか？

定期的に起こすことは睡眠の質を下げ、根本的な解決にならないため推奨されません。自然な覚醒機能の発達を促すことが重要です。

水分制限はどの程度必要ですか？

過度な制限は子どもにストレスを与えます。夕食後2-3時間前からの適度な制限と、塩分の多いスナック菓子を控えることが効果的です。

遺伝しますか？

遺伝的要因は関与しますが、必ず遺伝するわけではありません。両親に既往がある場合でも、適切な治療により改善可能です。

いつまで続きますか？

個人差がありますが、10歳までに95％の子どもが改善し、15歳までにはほぼ全ての子どもが改善します。ただし稀に成人まで続く場合もあります。

夜尿症と当院の小児鍼は非常に相性がいい治療です。刺さない鍼による優しい刺激は、小児科や泌尿器科で解決できなかったお悩みが良くなり、多くの親御様に喜んでいただいております。

夜尿症は早めに対処すればするほど、改善の可能性が高くなります。お一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。