反回神経麻痺

反回神経麻痺症例報告

反回神経麻痺とは

反回神経麻痺は、声帯を動かす反回神経の機能障害により、声帯が動かなくなる病気です。左右どちらか一方または両方の声帯が麻痺し、声のかすれや息漏れ、嚥下障害、飲み込み困難を引き起こします。反回神経は甲状腺、大動脈、食道などの周囲を通るため、これらの部位の疾患や手術で障害されることがあります。

日本では耳鼻科外来患者の約0.8%を反回神経麻痺が占めており、年間を通して一定数の患者が存在します。男性359人、女性302人とやや男性に多く、40～70歳台に好発することが統計的に示されています。

反回神経麻痺の特徴

反回神経は脳幹から出て一度胸部まで下降し、左側では大動脈弓、右側では鎖骨下動脈でU字型に折り返して声帯に至る独特の走行をします。このため、その経路のどこで障害が起こっても反回神経麻痺が発生します。特に左側は走行距離が長いため、右側より麻痺の頻度が高くなっています。

反回神経麻痺でお悩みなら当院までご相談ください。

放置すると声のかすれが悪化し、日常会話や電話でのコミュニケーションに支障が出ます。誤嚥による肺炎のリスクが高まり生命にも関わる場合があります。両側麻痺では気道が狭くなり呼吸困難となり、気管切開が必要となることがあります。

反回神経麻痺は甲状腺癌、肺癌、食道癌、大動脈瘤などの重大な病気が原因で起こることがあるため、早期の診断と原因検索が極めて重要です。また、声帯麻痺をそのまま放置すると生活の質が著しく低下することも問題となります。

反回神経麻痺の原因

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、反回神経麻痺の原因はひとつはではないということです。

反回神経麻痺の原因として次のものが挙げられます。

反回神経麻痺は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

統計的には腫瘍が約1/3、外傷性が約1/3、特発性が約1/3を占めています。特発性の大部分はウイルス性神経炎が原因と考えられており、自然回復の可能性もあります。しかし、悪性腫瘍が原因の場合は生命に関わることもあるため、速やかな原因検索が必要です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

病院とはここが違います

反回神経麻痺への対応として、次のようなものが一般的です。

保存療法・声帯内注入術

保存療法は自然回復が期待できる場合には有効ですが、時間がかかり、改善が得られない場合があります。特に手術で神経が切断された場合は自然回復は困難です。音声治療は継続的な取り組みが必要で、効果には個人差があります。

声帯内注入術は比較的低侵襲ですが、効果が一時的で繰り返し施術が必要な場合があります。注入材料によってはアレルギー反応や異物反応のリスクもあり、長期的な効果の持続に課題があります。

喉頭形成術・気管切開術

喉頭形成術は確実性と安定性がありますが、全身麻酔による外科手術のため侵襲性が高く、合併症のリスクがあります。術後の回復には数週間を要し、音声の改善も個人差があります。

気管切開術は両側麻痺による呼吸困難には不可欠な処置ですが、生活の質に大きな影響を与えます。日常生活での制約が多く、社会復帰に時間を要することも問題となります。

反回神経麻痺を改善するために

原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。まずは医療機関でも場外診断を受ける必要はあります。特発性ならばストレスが関わっていることが多いため、原因を考えながら当院の鍼灸整体治療を受けてください。

当院は、カウンセリングと検査で、反回神経麻痺の原因を考え見つけ出します。

当院の特徴

国家資格を持った院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

反回神経麻痺と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。神経の状態から始まり、声帯機能、呼吸機能、嚥下機能、全身の神経機能をチェックしたうえで改善を目指します。

手術を避けたい方、耳鼻科で効果が期待できなかった方、音声治療で改善がない方、誤嚥が心配な方も諦めずにご相談ください。

反回神経麻痺のQ＆A

反回神経麻痺は自然に治りますか？

軽度の場合自然回復することがありますが、重度や長期化した場合は治療が必要です。一般的に6ヶ月以内に改善がない場合は自然回復は困難とされています。

反回神経麻痺の人がやってはいけないことは？

無理に大声を出すことや、症状を放置することは避けましょう。誤嚥リスクがあるため水分摂取時は注意が必要です。

原因は何ですか？

腫瘍、外傷、ウイルス感染、手術合併症など多様な原因があります。約1/3は原因不明の特発性です。

どの診療科で診てもらえばよいですか？

耳鼻咽喉科で診察と治療を受けるのが一般的です。必要に応じて他科との連携も行われます。

手術は必要ですか？

症状が強い場合や改善がみられない場合に手術が検討されます。保存療法を6ヶ月続けても改善しない場合が目安となります。

放置するとどうなりますか？

放置すると誤嚥性肺炎や呼吸困難など重篤な合併症を引き起こします。また、悪性腫瘍が原因の場合は生命に関わることもあります。

反回神経麻痺と当院の鍼灸整体は非常に相性がいい治療です。鍼だけでなく、整体とカイロ施術を混ぜた全身治療は、耳鼻科で解決できなかったお悩みが良くなり喜んでいただいております。

反回神経麻痺は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

安心して受けられます