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顔面神経麻痺の原因と回復期について

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突然、顔の片側が動かなくなる——そんな経験をされた方、あるいは今まさにそのような症状でこのページにたどり着いた方も、いらっしゃるのではないでしょうか。朝、鏡を見て「あれ、顔が歪んでいる」と気づいたとき、頭の中が真っ白になりますよね。「脳梗塞じゃないか」「このまま治らなかったらどうしよう」という不安が一気に押し寄せてくる気持ち、とてもよくわかります。

顔面神経麻痺は、適切な初期対応と継続したケアによって、損傷度合いにもよりますが、後遺症なく回復できる可能性が十分にある症状です。ただし、対応が遅れれば遅れるほど回復の見込みが変わってくるのも事実です。

院長:後藤

この記事では、顔面神経麻痺の原因から回復の見通し、そして病院の治療と並行して鍼灸がなぜ有効なのかをお伝えしていきます。「ステロイドを飲んでいるのになかなか改善しない」「鍼灸を受けようか迷っている」——そんな方にこそ読んでいただきたい内容です

目次

顔が歪む、目が閉じない——その症状の正体

顔面神経は、顔の表情をつくるすべての筋肉を支配している大切な神経です。この神経が何らかの原因でダメージを受けると、顔の片側が動かなくなったり、目が完全に閉じられなくなったりします。突然のことで驚かれる方がほとんどですが、多くの場合は脳の問題ではなく、末梢性の顔面神経麻痺と呼ばれるものです。

脳梗塞や脳卒中でも顔が歪むことがありますが、末梢性の場合はおでこのしわが寄せられない、目が閉じられないといった症状が出るのが特徴です。中枢性(脳由来)であれば額の動きは比較的保たれることが多いため、この違いが見分けるひとつのポイントになります。いずれにせよ、症状が突然現れた場合はまず医療機関を受診してください。

最も多いのはベル麻痺です

顔面神経麻痺のうち、およそ6割以上を占めるのが「ベル麻痺」です。原因は完全には解明されていませんが、体内に潜んでいる単純ヘルペスウイルスが、疲労や睡眠不足、免疫力の低下をきっかけに再活性化し、顔面神経に炎症とむくみを引き起こすと考えられています。「最近仕事が忙しかった」「寝不足が続いていた」「家族のことでドタバタしていた」という方に多く見られます。

ラムゼイハント症候群にも注意が必要です

全体の約2割を占めるのが「ラムゼイハント症候群」です。こちらは帯状疱疹ウイルスの再活性化が原因で、耳の中や耳のまわりに水ぶくれや強い痛みを伴うことが特徴です。ベル麻痺よりも神経ダメージが強く出やすい傾向があり、発症後の早期対応が特に重要です。「耳が痛い」「耳鳴りがする」という症状が同時に出ているなら、速やかに耳鼻科を受診してください。

後遺症を左右する「初期の1ヶ月」

顔面神経麻痺の回復を大きく左右するのが、発症からの最初の1ヶ月間です。神経のダメージが軽ければ数週間で自然回復しますが、重症であれば半年から1年以上かかることもあります。さらに、適切な治療を早期に受けないと、後遺症が残るリスクが高まるというのが、この病気の最も怖いところです

放置したり、治療が不十分だったりすると、次のような問題が起きてしまうことがあります。

  • 目の乾燥による角膜の炎症や視力への影響
  • 顔の筋肉の萎縮や拘縮(固まってしまうこと)
  • 病的共同運動(口を動かすと目が閉じるなど、神経の誤った再生)
  • 顔の非対称性が固定化されてしまう
  • 食事や会話など日常生活への継続的な支障

「しばらく様子を見よう」という判断が、長期的な後遺症につながることがあります。症状に気づいたら、できるだけ早く動くことが大切です。

重症度は点数で評価されます

顔面神経麻痺には「柳原法」という重症度の評価基準があります。表情の動きを細かく採点し、点数によって予後を予測するものです。軽症(22点以上)、中等症(12〜20点)、重症(10点以下)に分類され、治癒の基準は38点以上とされています。病院でこの検査を受けた方は、自分の点数と照らし合わせて状態を把握しておくと1つの判断材料となります。

病院の治療で改善しないとき、どうすればいい?

病院では一般的に、ステロイド(抗炎症薬)と抗ウイルス薬による薬物療法が中心となります。神経の炎症を抑え、ウイルスの増殖を止めることが目的です。重症の場合は入院して点滴治療が行われることもあります。

ただ、薬で炎症を止めることはできても、神経の回復を積極的にサポートする、筋肉の拘縮を予防するといったことは薬だけでは対応が難しいのが現状です。「ステロイドを飲み終えたけれど、まだ顔が完全に動かない」「表情の左右差が残っている」という方が次のステップを探してこのページにたどり着くことも多いです。

鍼灸は「推奨しない」から「弱く推奨」へ改訂されました

実は、2023年に改訂された顔面神経診療ガイドラインでは、急性期の麻痺の早期回復と、慢性期の後遺症軽減に対して鍼灸治療が「弱く推奨」されるようになりました。以前は「推奨しない」とされていましたが、これは大きな方針転換です。「鍼は効かないとお医者さんに言われた」という方もいらっしゃいますが、医学的なエビデンスの蓄積によって評価が変わってきています。

鍼灸でできること——二つのアプローチ

当院では、顔面神経麻痺に対して二つの観点から鍼灸でアプローチしています。一つは全身の状態を整えること、もう一つは局所への直接的なアプローチです。

まず、ヘルペスウイルスが再活性化する背景には必ず免疫力の低下があります。過労、睡眠不足、強いストレス——こういった全身の状態が崩れているところに発症していることがほとんどです。鍼灸は全身の血流と自律神経のバランスを整え、免疫力そのものを高める作用があります。

次に、局所へのアプローチです。表情筋に直接鍼を打つことで、筋肉の拘縮を予防し、神経の回復を促します。薬だけでは手が届かない部分に、鍼灸だからこそできることがあります。鍼が苦手な方には、美容用の非常に細い鍼もご用意していますので、安心してご相談ください。

治療中に気をつけたいこと

回復期間中は、いくつかのポイントに気をつけることで回復を後押しできます。冷たい風など寒冷刺激は顔の血流を低下させますので、できる限り避けてください。また、糖尿病の傾向がある方は血糖値のコントロールが神経の回復に影響しますので、主治医との連携も大切にしていただきたいと思います。目が完全に閉じられない場合は、乾燥から角膜を守るために目薬や眼帯を活用することも重要です。

当院で改善された方の声

実際に当院に来てくださった方々の声をご紹介します。

①ENoG検査で18%という低い数値が出て、重症と言われた50代の女性の方。耳鼻科での診断以上に細かく状態を確認し、鍼治療と整体を組み合わせて取り組んだ結果、柳原法のスコアが20点に到達したことを担当医が驚かれたほどです。「今では見た目ではわからないくらいに回復しました」とのお言葉をいただきました。

②20代の講師の方は、不安でいっぱいの状態で来院されましたが、丁寧な問診と説明の中で少しずつ安心していただけました。「次回の予定もこちらに合わせてくださって大変助かります」と継続してご来院いただいています。どんな状態であっても、ひとりで抱え込まないでほしいと心から思います。

当院の診療の流れと特徴

初回は問診票の記入からスタートします。過去のけがや病歴、生活習慣などを丁寧にお聞きしながら、症状の全体像を把握していきます。

当院一般的なグループ院
施術者国家資格保有の院長が最後まで担当施術者によって技術レベルに差が出る
検査独自の5種類の検査で原因を特定丁寧な検査なしで施術に入ることも
施術体質・状態に合わせたオーダーメイドマニュアル通りのパターン化した施術

2回目以降は、初回の検査分析結果をもとに治療計画をご説明します。「どれくらいで回復できそうか」「どんなペースで通えばいいか」を一緒に確認しながら進めていきますので、先が見えない不安を感じることなく治療に取り組めます。

よくある質問

「鍼は効果がないとお医者さんに言われたのですが……」

以前はそのように言われることが多かったのですが、2023年の診療ガイドライン改訂で評価が変わりました。急性期の早期回復にも、慢性期の後遺症軽減にも「弱く推奨」という位置づけになっています。担当医との連携を取りながら、鍼灸を並行して活用する医療連携を当院では大切にしています。

「まず病院に行った方がいいですか?」

はい、症状が出たらまず医療機関を受診してください。当院は医療連携を方針としており、病院での診断・薬物療法と鍼灸を組み合わせることで、より良い回復を目指します。受診されていない段階でご来院の場合も、必要と判断した場合は適切な医療機関をご案内します。

「発症から数ヶ月経っていますが、今からでも効果がありますか?」

慢性期であっても、後遺症の軽減・改善に対して鍼灸は有効とされています。「もう手遅れかも」と諦めないでください。状態を丁寧に確認した上で、できることを一緒に考えます。

院長からひとこと

私が鍼灸師を目指したのは、高校生のときに腰痛が鍼で楽になったあの驚きと感動がきっかけでした。「鍼ってすごい」と思ったあの感覚を、より多くの方に届けたいという思いが今もブレていません。顔面神経麻痺は、発症したときの絶望感が大きい反面、適切に対処すれば回復できる力がある症状です。「どこに行けばいいかわからない」「病院だけでは不安」「ステロイドが終わったのにまだ改善しない」——そういった状況で一人で悩んでいる方に、ぜひ一度相談していただきたいと思っています。問診と検査を大切にしながら、あなたの状態に合った治療をいつも全力で考えています。気になることは何でも聞いてください。


院長:後藤

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