腱鞘炎

腱鞘炎症例報告

腱鞘炎とは

腱鞘炎とは、筋肉と骨をつなぐ腱とその周りを覆っている腱鞘という組織に炎症が起こる疾患です。腱は筋肉の力を骨に伝える重要な役割を果たしており、腱鞘は腱がスムーズに動くためのトンネルのような構造をしています。繰り返しの動作や過度の使用により、腱と腱鞘の間に摩擦が生じて炎症を起こし、痛みや腫れ、動きの制限が現れます。代表的なものに手首の親指側に起こるドケルバン病、指の付け根に起こるばね指（弾発指）があります。

現代社会ではパソコンやスマートフォンの普及により、手首や指の腱鞘炎が急増している疾患です。

腱鞘炎の特徴

厚生労働省の「業務上疾病調査」によると、上肢作業に基づく疾病（腱鞘炎を含む）の年間認定件数は約500件となっていますが、これは労災認定されたもののみで、実際の患者数はこれを大幅に上回ると推定されます。日本整形外科学会の調査では、整形外科外来患者の約5-10％が腱鞘炎関連の症状で受診しており、特に40-60歳代の女性に多く見られます。また、IT関連職種では約30％の労働者が手首や指の痛みを経験したという報告もあります。これらのデータから推計すると、日本全体で年間約100万人が腱鞘炎に悩んでいると考えられ、パソコンやスマートフォンの普及に伴い患者数は年々増加傾向にあります。

腱鞘炎でお悩みなら当院までご相談ください。

腱鞘炎を適切に治療せずに放置すると、炎症が慢性化し、腱鞘の肥厚や癒着が進行します。これにより腱の滑走性が著しく低下し、指や手首の動きが制限されるようになります。

特にばね指では、指が完全に曲がったまま伸ばせなくなる拘縮状態に陥る可能性があります。また、慢性的な炎症により周囲の神経が圧迫され、しびれや感覚障害を引き起こすこともあります。痛みをかばう動作により他の部位に過度な負担がかかり、肩こりや首の痛みなどの二次的な症状が現れることも多くあります。

日常生活では、箸を持つ、ペンを握る、ドアノブを回すなどの基本的な動作が困難になり、生活の質が大幅に低下することがあります。

腱鞘炎の原因

開院以来、当院には腱鞘炎でお困りの方が数多く来院されています。

腱鞘炎の原因として次のものが挙げられます。

病院とはここが違います

腱鞘炎への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

湿効果が現れるまで時間がかかり、症状の改善が不十分な場合があります。また、根本的な原因の除去ができないため再発のリスクが高くなります。

装具療法

長期間の固定により筋力低下や関節拘縮を起こす可能性があります。また、日常生活や仕事に制限が生じ、装具の装着による皮膚トラブルも起こり得ます。

ステロイド注射

一時的な効果に留まることが多く、繰り返しの注射により腱の脆弱化や感染症のリスクがあります。また、注射時の痛みや血管損傷の可能性もあります。

手術療法

手術に伴う合併症のリスクがあり、術後の瘢痕形成により症状が悪化する場合があります。また、手術費用が高額で、完全な機能回復まで数ヶ月を要することもあります。

腱鞘炎を改善するために

まずはあなたの腱鞘炎の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、カウンセリングと検査で、腱鞘炎の原因を考え見つけ出します。そして根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持った院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

腱鞘炎と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。姿勢から始まり、首のカーブの形状、首全体の可動域検査、背骨、腰、骨盤、股関節とをチェックしたうえで改善を目指します。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整形外科や整骨院やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

腱鞘炎のQ＆A

腱鞘炎は自然に治りますか？

軽度の急性腱鞘炎は安静により自然治癒することもありますが、慢性化したものは適切な治療が必要です。早期の専門的な治療により回復期間を短縮できます。

腱鞘炎の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢しての作業継続、急激な手首の動きや重いものを持つことも控えましょう。。

腱鞘炎は再発しやすい病気ですか？

原因となる動作を続けている限り再発のリスクは高くなります。作業環境の改善や適切な休息、予防的なストレッチが再発防止に重要です。

腱鞘炎の予防方法はありますか？

定期的な休息、ストレッチ、正しい姿勢の維持、適切な作業環境の整備が予防に効果的です。作業前のウォーミングアップも重要です。

腱鞘炎はホルモンとは関係ありますか？

産後の女性が腱鞘炎になりやすいことから、産後のホルモンバランスの乱れなども関与していると言われています。体の中のホルモンはステロイドホルモン様物質で強い抗炎症作用があります。そのためバランスが崩れると更年期症状の他、関節の痛みや腱鞘炎の痛みが出てくると考えられます。

腱鞘炎と当院の鍼灸整体は非常に相性がいい治療です。鍼だけでなく、整体とカイロ施術を混ぜた全身治療は、整形外科や整骨院で解決できなかったお悩みが良くなり喜んでいただいております。

腱鞘炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。