
院長:後藤お気軽にご相談ください!
こんにちは、浦和Blossomはりきゅう治療院の院長、後藤です。病院で椎間板ヘルニアと診断されて手術を勧められたけれど、できれば切らずに治したいと思っていませんか?手術は最後の手段にしたい、でも痛みやしびれで毎日がつらくてどうすればいいかわからない、そんな悩みを抱えている方が当院にも数多くいらっしゃいます。
実は椎間板ヘルニアの多くは、適切な保存療法で改善する可能性があることをご存じでしょうか。手術をしなくても症状が軽減したという研究結果も多く報告されています。今日は、手術以外の治療法について、15年以上の臨床経験をもとに詳しくお話ししていきますね。


約7割から9割の椎間板ヘルニアは、保存療法で症状が改善する可能性があるんです
椎間板ヘルニアと診断されると、すぐに手術を考えてしまう方が多いのですが、実際に手術が必要なケースはそれほど多くありません。欧米の大規模調査によると、保存療法によって1年で約6割、5年で約9割以上が完全治癒できるという報告もあります 。つまり、時間をかけて適切な治療を続けることで、多くの方が手術をせずに改善しているということです。
ただし緊急で手術が必要な場合もあります。排尿や排便のコントロールができなくなった、足に全く力が入らなくなった、というような重篤な神経症状が出ている場合は、すぐに手術を検討する必要があります。このような症状がなければ、まずは保存療法から始めることが治療の原則とされています 。
保存療法を続けることで、飛び出したヘルニアが自然に縮小したり消失したりする現象が起こることもわかっています。これは体の免疫システムが異物とみなしたヘルニアを少しずつ分解していくためです 。ですから焦らずに、まずは手術以外の方法を試してみる価値は十分にあるのです。
保存療法を試す期間は、最低でも1ヶ月程度、長い場合は6ヶ月程度が目安とされています 。初期の3~4週間で治療効果の予測ができることが多く、半年間の治療により8割以上にヘルニアの縮小や消失がみられるという報告もあります 。つまり、数回治療を受けただけで効果がないと判断するのは早すぎるということです。
症状が強い時期は治療が中心になりますが、痛みなどの自覚症状がなくなっても体はまだ完全に治っていない状態です。再発を防ぐためにも、症状が落ち着いてからのケアまで含めた長期的な視点で考えることが大切になります。
整形外科では一般的に薬物療法、理学療法、装具療法などが組み合わせて行われます 。消炎鎮痛剤の内服や湿布、神経ブロック注射で痛みをコントロールし、牽引やホットパックなどの物理療法を併用していきます。これらの治療法は確かに効果がある方もいらっしゃいますが、すべての人に同じように効くわけではありません。
痛み止めは対症療法であり、根本的な解決にはならないという点が最大の問題です。急性期の強い痛みには有効ですが、長期間服用すると胃腸への負担が大きくなったり、薬が効きにくくなったりすることがあります。さらに眠気や集中力の低下といった副作用で、仕事や日常生活に支障が出てしまう方も少なくありません。
神経ブロック注射は腰椎椎間板ヘルニアによる足の痛みに効果的とされていますが 、効果の持続時間には個人差があり、繰り返し注射を受ける必要があることもあります。注射の痛みや不安から治療を続けられない方もいらっしゃいます。
牽引療法は急性期の軽度なヘルニアには有効ですが、重篤な場合は無効か短時間の効果しか示さないことが報告されています 。慢性期でも一時的な効果にとどまることが多く、痛みの負の連鎖を断ち切るという意味では役立ちますが、それだけで完治させることは難しいのが現状です。
電気治療やホットパックなども同様で、その場では気持ち良く感じても、効果が長続きしないというのが多くの患者さんの実感ではないでしょうか。毎日通院しなければならない負担も大きく、仕事をしながらの治療継続が難しいという声もよく聞かれます。
鍼灸治療は椎間板ヘルニアに対して、鎮痛効果、筋緊張の緩和、神経根内の血流改善、免疫機能の賦活などの効果が期待できる治療法です [web:38]。薬のような副作用の心配が少なく、体本来の治癒力を引き出すアプローチができるのが大きな特徴です。
当院では、ヘルニア部位だけでなく上肢や下肢の痛みが出ている部位にも鍼をさし、低周波通電療法を組み合わせて治療を行います 。これにより血行を良くし、筋肉の過緊張を和らげ、痛みを感じる閾値を上げることで痛みを感じにくくする作用を促します 。
椎間板ヘルニアは腰だけの問題ではなく、全身性の疲労や気血の滞りが原因になっている場合も多くあります 。東洋医学の診断方法に基づいて全身を診て治療していくことで、腰だけの部分的な治療では得られない効果が期待できます。
太もも裏やふくらはぎの筋緊張がみられる場合は、鍼とお灸で筋肉を弛緩させて血流の改善をはかります 。さらに自律神経調整施術を行うことで、ストレスによる筋緊張も和らげていきます。これが薬や注射との大きな違いであり、鍼灸治療ならではのアプローチです。
当院では鍼治療で多くの方の症状を改善してきました 。症状が強い椎間板ヘルニアに対しては簡単には改善しませんが、徐々に改善していきます。治療は二人三脚で、ご自身にも協力をお願いしながら進めていくことが大切です 。
実際に、うつ伏せで腰臀部の筋緊張緩和と鎮痛を目的に鍼通電療法を行い、仰向けで全身的な筋緊張緩和や血流改善のため自律神経調整施術を行うことで、数回の治療で痛みが軽減したという症例も多くあります 。
鍼灸治療と併せて行いたいのが整体による体のバランス調整です。椎間板ヘルニアの方を診ていると、腰だけでなく骨盤の歪みや股関節の硬さ、背骨全体のバランスが崩れているケースがほとんどです。体のバランスが崩れていると、特定の椎間板に負担が集中してしまい、ヘルニアが出やすい状態になってしまいます。
整体では骨盤や背骨の配列を整え、左右差やねじれを修正することで、腰椎の一部分だけにストレスがかかる状況を改善していきます。本来なら股関節や胸椎が引き受けるべき動きまで腰だけで頑張ってしまっている状態を変えていくことで、椎間板への負荷を減らすことができます。
鍼灸で痛みを軽減し、整体で体のバランスを整えたら、次に大切になるのが体幹トレーニングです。体幹とはお腹、背中、骨盤周りの筋肉の総称で、姿勢を支えて動きの土台になる部分です。体幹の筋力が弱いと、少し前かがみになっただけでも腰椎にかかる負担が増えてしまいます。
適度な体幹トレーニングを継続することで、背骨全体を安定させるコルセットのような役割を果たし、腰への局所的な負担を減らすことができます。インナーマッスルを中心に鍛えることで、痛みが出にくく、ヘルニアが再発しにくい体づくりが可能になります。
当院では一人ひとりの状態に合わせた自宅でできる体幹トレーニングもお伝えしています。無理のない範囲から始めて徐々にレベルアップしていくことで、腰痛が出にくい体を目指していきます。
どんなに良い治療を受けても、日常生活で腰に負担をかけ続けていては改善は難しくなります。姿勢や動作の癖を見直すことも、手術をせずに改善するための大切な要素です。
長時間同じ姿勢で座り続けることは、椎間板への圧力を高めてしまいます。デスクワークの方は30分に一度は立ち上がって軽く体を動かすように心がけましょう。重い荷物を持ち上げるときは、腰を曲げるのではなく膝を曲げてしゃがんでから持ち上げることが基本です。
朝起きるときも、急に起き上がらずに横向きになってから体を起こすようにすると腰への負担が少なくなります。寝るときは横向きで膝を軽く曲げた姿勢が腰への負担が最も少ない姿勢とされています。
冷えも症状を悪化させる大きな要因です。特に足元が冷えると血流が悪くなり、筋肉も硬くなってしまいます。湯船にゆっくり浸かって体を温めることは、筋肉の緊張を和らげるのに効果的です。夏場のエアコンにも注意が必要で、冷やしすぎないように気をつけましょう。
ストレッチも有効ですが、痛みが強い時期に無理をするのは逆効果です。症状が落ち着いてきたら、ハムストリングスやお尻の筋肉を柔らかく保つストレッチを無理のない範囲で始めていきましょう。どんなストレッチが適しているかは体の状態によって異なりますので、専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
当院では椎間板ヘルニアの治療において、まず最も重視しているのが検査です。一人ひとり原因が異なるからこそ、その人に合った治療法を見つけることが改善への近道になります。初回のカウンセリングでは、症状が出始めた時期、生活習慣、お仕事の内容、過去のケガや病気まで詳しくお聞きします。
その上で血圧測定、脈診、触診、姿勢分析、動作確認、整形外科的検査など複数の検査を組み合わせて、現在の状態を多角的に評価していきます。検査が8割、施術が2割という考え方で治療を進めているのは、原因を正確に把握できれば最短で改善に導くことができるからです。
検査で原因を特定した後は、鍼灸治療と整体を組み合わせたオーダーメイドの施術を行います。鍼灸には血液循環を改善させて痛みを和らげる効果があり、整体では関節の位置を整えて体全体のバランスを調整していきます。
国家資格を持った院長が初診から施術まで一貫して担当するため、毎回同じことを説明する必要もなく、体の変化を細かく追いながら治療計画を調整していけます。15年以上の臨床経験の中で延べ5万人以上の患者さんを診てきた経験が、あなたの症状改善に必ず役立つはずです。
整形外科で手術を勧められても、すぐに決断する必要はありません。緊急性のある症状がなければ、まずは保存療法を十分に試してから判断しても遅くはないのです。手術にはリスクも伴いますし、術後のリハビリにも時間がかかります。
手術をしても再発する可能性はゼロではありませんし、手術によって腰の動きが制限されてしまうこともあります。手術は本当に最後の選択肢として残しておき、まずは体に負担の少ない方法から試していくことが賢明だと私は考えています。
椎間板ヘルニアの改善には、ひとつの治療法だけでなく、複数のアプローチを組み合わせることが効果的です。鍼灸で痛みと炎症を抑え、整体で体のバランスを整え、体幹トレーニングで支える力を育て、生活習慣を見直す。これらすべてを総合的に行うことで、手術をせずに改善できる可能性が高まります。
保存療法によって予想以上の好成績が期待できることは、多くの研究でも示されています 。諦めずに適切な治療を続けることが、あなたの体を本来の状態に戻す鍵になるのです。
椎間板ヘルニアで悩んでいる多くの方が、手術しか選択肢がないと思い込んでいます。でも実際には、手術以外の方法で改善している方がたくさんいるという事実を知ってほしいのです。腰の痛みや足のしびれで毎日がつらい、仕事や家事に集中できない、そんな状態から抜け出すことは決して不可能ではありません。
当院でも、整形外科で手術を勧められていた方が鍼灸整体の施術で痛みが軽減し、日常生活を取り戻された例が数多くあります。大切なのは、痛いところだけをケアするのではなく、体全体のバランスを整えて根本的な原因にアプローチすることです。
椎間板ヘルニアは早めに対処すればするほど、改善までの期間も短くなります。一人で悩んでいても症状は改善しません。手術をするかどうか迷っている方、他の治療院で効果を実感できなかった方、痛み止めを飲み続けることに不安を感じている方。どんな状態であっても、まずは相談してください。
あなたの体の状態に合わせた治療で、痛みの根本原因にアプローチしていきます。朝起きるのが怖くない、仕事を気にせず集中できる、そんな日々を取り戻すお手伝いをさせてください。つらい症状を我慢し続ける必要はありません。いつでもお気軽にご連絡ください。

