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こちらは2023-06-24 投稿記事です。少し内容を変えながら投稿してます。
治療で大切なことは私生活も気をつけるということです。いくら治療をしても暴飲暴食や体質に合わない食べ物を食べていれば体は回復するどころか疲弊していまします。
そこで最近特に注目しているものが「食物繊維」です。
実はフルマラソンの記録が伸びなかったからです。
考えた私は、本で何かヒントが無いかと書店に出向きました。
何気なく受付周りにある本を見ていると、マラソンに関する本がありました。手に取り読むと
脂肪を燃焼させるエネルギーサイクルについて書いてありました。
これはエネルギーを作り出す細胞の中のミトコンドリアについてでした。そこから興味を持ち、ターザンなどの雑誌を読んでいるうちに、腸内ローラというものに出会いました。(腸内フローラ自体はかなり前から言われていましたがあまり興味を抱かず気に留めもしていませんでした。)
そのなかで、腸内細菌の話、善玉悪玉、細菌が作り出す脂肪酸といった話があり、食物繊維が寵愛最近の餌になることを知りました。そして腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸は、血液で各臓器に運ばれエネルギーにもなると知り、これはマラソンにも役立つと思い注目するようになりました。
自分で試してみると効果を実感、おおよそ3週間続けて食物繊維を意識的に摂ることで便の形状が改善され体質が変わってきました。さらに、フルマラソンで20分近く記録更新に繋がりました。
まだまだ、試行錯誤の状態ですがここから患者さんの食養生指導でも食物繊維の話をするようにしています。
最近では腸内細菌は漢方薬の効き目の違いに関係していることが言われています。というのは、漢方薬が腸で吸収されて効いているのではなく、腸内細菌により代謝され違う物質となり体に効いているということがわかってきました。
これは人によって漢方薬の効き目に違いがあるということがあるのですが、その違いを説明していると考えられます。
また、腸内細菌移植というのを知っていますか?正確には私もお答えできませんが、どうやら健康体の糞を病気の人に移すということらしいのです。クローン病や潰瘍性大腸炎といった難治性の病気と言われるものが改善の方向に大きく動くきっかけかもしれません。
細菌がペットなんておかしいですが、自分の体の中にいる最近は、食べたものを栄養源としています。そのため、食物繊維を意識的に摂っていないと細菌も育たないのです。
また外部から取り入れた乳酸菌などの細菌も、基本は腸内に住み続けることが出来ないと言われています。個人で特有の細菌の割合が決まっており(親から出産時に引き継がれる)、外部の者は取り続けないと住み続けられない考えられています。
そのため意識的に食物繊維を摂ることは、自分の腸内細菌を育てること。腸内細菌は善玉悪玉と分けられていますが、悪玉も悪玉で必要な菌。バランスが偏ってしまうことが問題なので、そうならないためにも食事に気を付け不足しがちな食物繊維を摂ることは大切です。